総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
抱きしめたとき俺は誓った。


絶対にレナを守ると。


シンの手から、孤独な闇から。


俺はこれから、背中に偽りの関係と本当の気持ちを隠してレナと接することに決めた。


それが、今はただ平穏に暮らすために出来ることだった。


いつか、この気持ちと本当のことを話せる日が来るのかもしれない。


だけど、俺は願うよ。


そんな日が来ないことを。


だって、そうでもしないと俺はレナの側にいれる資格がない。


気持ちを隠したままレナと一緒にいれる自身がないよ‥‥。


だから、ゴメン。


今だけは、俺のために傍にいて。


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