総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
ほっぺに大きなガーゼを貼られているユウコや、タバコをふかしながらミズキの頭を撫で繰り回すカラ。


本当に、また‥‥‥会えたっ。


それだけで、すごく嬉しかった。


「レナ、お前が信じた道は間違ってなかった」


あたしの肩に手を置きながら、優しく笑ってくれるヤミ。


張り詰めた空気が少し和らいだ気がした。


―――パサリ、パサリ


掠れた音を立てながら地面に落ちていく、布切れ。


一体、これは何‥‥‥?


「手土産だよ、総長」


アキがおどけてアサの腕に自分の腕を絡ませながら、その布切れを指差す。


あたしは、近くに落ちてきたそれを見た。


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