総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
青筋を立てるヒサ。


どうしよう、ヒサがルイに怒りを感じ始めてる。


「ユイは、どうやら裏口から出て行ったようですね。シンが逃げ道でも作ってくれてたんですかね」


クスリと笑いながら、ユイについて淡々と話す。


「おぃ、どういうことだ」


ルイってヒサのこと何でも分かるのかな。


冷静さを欠いているヒサ。


そんなヒサに、ルイは自分ではなくシンがユイをどこかへやってしまった。


そう言う事で、自分への怒りをシンに押し付けてしまった。


「ユイがいないだとっ!?し、知らねぇっ。お前と会いたくなかったんじゃ‥‥‥」


最後まで言うことなくシンはヒサに殴られた。


「ミズキ、この辺一周して来い」


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