総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
ユウコの話を聴き終わったあと、あたしは思い切り抱きしめた。


腕が痛いとか言われたけど気にしなかった。


話を聞いてて、怖くなった。


本当に隣にいるのか確かめたかったんだ。


「ありがとう‥‥」


精一杯の笑顔で、あたしは抱きしめてた。





「おーっす、ヒサの調子はどう?」


足でドアを開けながら、大きな花束を持って入ってきたアキ。


「その花束どうしたの?」


「あぁ、ヒサんちの組の人たちからだよ」


またか‥‥‥そろそろ、部屋が花でいっぱいになりそうなんだけど。


嬉しいことだけど、結構匂いもきつくなってきた。


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