総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
いよいよ、本当に戦争が始まる。
急に突きつけられた現実。
神たちが動き出したのだ・・・。
無意識のうちにヒサの袖をギュッと握った。
怖かった。
あの2人が出て行くのを見たとき、ここでこうやって皆でいるのは最後なんじゃないかと思った。
ダメだ・・・・。
今は、みんなを信じなきゃ・・・。
あたしが、信じないで・・・どうするのっ!?
部屋の中にいても聞こえる大きなバイクのエンジン音。
その音は重なり、遠ざかっていく。
「行ったか・・・。」