総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「ルイさん!ありました!ひどいです、狼が木にナイフで突き刺してあります。」
「見つけました。蛇が胴を貫かれて木につるしてあります。」
「あります、ここの交差点もたくさんの動物の死体と狐が一匹つるしてあります。」
「闇ルートで入手したんでしょうか、虎の子が突き刺してあります。」
「野良猫でしょうか、心臓を一刺しです。」
各テリトリーに少なくとも1つはある交差点。
その各場所に、同じことが起きていた。
黒兎は、俺が行くことが出来ないのでリキに行ってもらった。
電話はかかってきた。
「ありました!ここもそちらと一緒です。ただ、少し違います。」
リキの声は、震えていた。
「違う?何がだ。」