総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「あと、10分でここに着くそうだ。」
「俺のとこもそんなもんだよ。」
シュウは一番近くに転がっていた血まみれの猫を抱きかかえた。
シュウの特攻服に着く赤い液体。
俺は、冷静さを取り戻しながらヒサではなくメグに電話をかけた。
メグもすぐに電話に出た。
「ゴメン、今から言うことをすぐに調べてくれ。」
『はい。』
「今日の深夜2時から今までの、交差点の監視カメラを全部調べてくれ。」
『わかりました。』
それだけ言うと、メグは何も言わずともヒサに代わってくれた。
「ヒサか?」
『あぁ。』