総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「ひどい状況だ。」
俺は目の前の現状を手短に話した。
『わかった。』
「んで、今下の奴らにこいつらを3番地の山奥に埋めさせてる。」
『ご苦労だった。住民に迷惑がかからねぇように急げ。』
会話の内容からすると、ヒサの発言は冷たく聞こえるかもしれない。
けど、その声は怒りで震えてた。
たぶん、ヒサ自身一番ここに来たいと思う。
この【狂獣連合】や族の名前は全部ヒサがつけた。
動物の気高き誇りを、汚さないようプライドを持って戦う。
そんな意味も込めて・・・。
一番、今の話を聞いて傷つくのはヒサだ。