総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「マサ、親父のとこへ。」
「あい。」
マサは、コウから用事を預かるとテケテケと歩いて行った。
後姿もかわゆい。
「少しお待ちください。」
ニコリと笑って、コウは俺を玄関の中へ招いた。
「「おかえりなさいませ!!」」
大きな声が、屋敷に響く。
どうやら呼んでおいた2人が来てくれたらしい。
他の2人はたぶん、もう中で待っているだろう。
ガラガラと大きな音を立てて、大男と小柄な男が入ってきた。
「お久しぶりですね。カイリさん、ユウマさん。」
「うす。」
「はい。」
コウの挨拶に短く返事をする2人。