総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
この人達には、今回の戦線でバックとシンの実家である崎谷組とその下の組と思われる青鬼組と赤鬼組を潰すことに手を借りるらしい。
なんか、そんなことをヒサが言ってた気がする。
何故、ヒサが自分の実家なのに帰ってこないのかというと。
「お茶が入りました・・・。って、ルイ君!!ひー君は!?ひー君は来てないの!?」
お茶を盆にのせ入ってきた、この人に原因がある・・・らしい。
「ど、どうも・・・」
得意の作り笑いだが、この人の前だとただのひきつった笑みである。
この人は、ヒサのお母さんである。
そして何より、ヒサが大好きらしくこの前ヒサと一緒に来たときは抱きついて離れなかったくらいだ。
それを嫌がって、ヒサは殆ど実家に来ない。
「こいつらでも一応は客だ。客の前で取り乱すんじゃない。」
親父さんがヒサ母に言う。