総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「でも、でもぉっ!」
ヒサ母が口をとがらせる。
呆れたような顔をするほかのメンバー。
確かに、帰りたくなくなる気持ちがわからんでもないが・・・・。
「ひー君元気にしてる?怪我してなぁい?ご飯はちゃんと食べてる?電話にも出てくれないのよぉっ!」
「~~~!やかましいっ。おい、てめぇら!ちょいとコイツ部屋へ閉じ込めとけ!」
親父さんは襖の外にいた2人を呼び、ヒサ母を外へ追い出した。
「あぁ~!もうちょっとお話聞きたかったのにぃ~!」
名残惜しそうに、2人に両腕を掴まれながら引きずられていく。
精神年齢は、女子高生並みだな。
恐るべし、ヒサ母。
「ふぅ。毎度毎度すまんな。」