総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
・・・スマン・・・。
「まったく、どこが手短だ。」
眉間にシワを寄せながら腕を組む親父。
「なるほど。大体の状況はわかりました。ご苦労でしたね柚木殿。」
親父の隣で、キセルから紫煙をだしながらほほ笑むセイタさん。
「ども。」
俺は、小さく頭を下げた。
「じゃあ、こちらの現状と考えを話しましょうか。」
「お願いします。」
「最近天神連合は、公の場で悪さをすることは少なくなりました。その分青鬼組と赤鬼組がはしゃいでるようですが。」
言いながら、チラリと親父を見る。
親父が、言葉に詰まりながら咳ばらいをした。