総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
シュウは、長い廊下を1人歩いてた。
あたしの呼ぶ声にゆっくり振り返る。
何を言えばいいのかわからない。
その血はどうしたの?
一体何があったの?
あなたは何を見たの?
聞きたいことは山ほどあって。
けれどどれもシュウを傷つけることになりそうで。
「どうした・・・姫。」
シュウがあたしの髪を撫でる。
その手つきはすごく優しくて、その顔はすごく傷ついてた。
何かを思い出すような仕草であたしを撫でるシュウ。