総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
あたしは、そっとシュウの手に自分の手を重ねた。
「!?」
シュウが驚いてるのが見なくてもわかった。
「まけ・・・ないでっ!」
あたしの声は震えていた。
ぎゅうっ・・・・・
気づいたらあたしはシュウの腕の中にいた。
「ずるいよね。ヒサばっかり。」
「へっ?」
「あ、ゴメン血がついちゃうかも・・・・。」
「いいよ・・・。シュウが落ち着くなら、それでいい。」
あたしは、シュウの脇腹当たりの服の裾をキュッと掴んだ。