魔女な生き方-ハルジオン-
「いつからこんな物…!!」
「いつだっていいだろ。返せよ。」
「体に悪いって知ってるでしょ!?こんな物吸ってたら寿命だって…!!」
「あのさぁ…」
目の前に置かれたデスクトップのPCには4分割された何かの映像が流れている
防犯カメラの映像だろう
それと同じ物が3台…どれも4分割された映像がただ流れている
どうやらこの部屋は監視室らしいーー
「もう彼女じゃないんだから俺に世話なんて焼くなよ。ただでさえこの中でも変な噂立ってるって言うのに。」
「彼女じゃなくて幼馴染として言ってるの!!こんな不規則な生活…」
「お前と俺じゃ仕事場は言っても職種が違うだろ。ちょっとした事で文句言うなよ俺にも立場があるんだし。」
「でも…!!」
「もうこの際はっきり言っとくけど…」
このNICには大まかに分けて2つの部署が存在している
愛奈のジャケットに刺繍されたAは【解析専門職員】
頼斗のジャケットに刺繍されたBは【武装専門隊員】
Aの解析専門職員は、主にここ【NIC本部】の中で仕事をする人達だ
事件現場の証拠分析・実況見分は特例で許されてはいるが、指紋分析や解剖などは解析専門職員の仕事になる
中にはお茶汲み係で終わる人間も居る訳だが…
Bの武装専門隊員は、主に現場で仕事する人達だ
犯人の逮捕から立てこもりなどの事件はこの武装専門隊員の仕事になる
それなりに危険を伴うが腕さえ良ければ上に上がれる実力の世界
頭を使わなくて良い分、トップアスリートの溜まり場と言っても過言では無い
ちなみに彼等に英語の後の数字は配属番号と部隊番号
記号の中にある数字は職員番号となるー…。
「別れたのにここまでされると迷惑なんだよね。ここまで付いて来てどんなつもりだよ。」
「…だって…心配で…」
「もう好い加減幼馴染を盾にすんの辞めてくれるか??心配とか何とか言って会いにくんな。」
「…そんな言い方…酷いよ…」
酷いのはお前だろ…
誰もこんな事言いたくて言ってる訳じゃねぇよー…。