赤色の恋 <短編>
親友が言ってることも、信じられなかった。




次の日の朝、いつものようにあたしは井上との待ち合わせ場所に行った。



『おはよう。』


『……‥。』


『どうしたん?』


『……‥。』


『無視すんなよ。』


『最っ低。』

あたしはそれだけ言って、ホームの端に行った。



あいつは追って来なかった。


―ブーッ ブーッ―

すぐにメールがきた。

《何かあったんやろ?》



もうあんなやつ知らん!!



あたしはそのまま学校に行った。




朝のことずっと考えてて、授業も友達の話も耳に入らなかった。



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