赤色の恋 <短編>
『市川が満月を騙した時。』
ドキッ。
今、『み・つ・き』言いましたよね?
言ったな?てか言ったよな…
『なんで下のなまえで呼ぶん?笑』
『あっ。えっ。まぁ~‥別にいいやろ?』
『うんいいけどぉ~(>_<)』
あたしはめっちゃ幸せやった。
特に好きでもなかった井上と付き合ってるっていうことが…。
『じゃあ。』
『うん。また明日♪』
ただそれだけの会話を交わすことも、結構うれしかった。
あの日までは…。