赤色の恋 <短編>


『ごめん…。』




そう言った井上の目には涙が浮かんでいた。



『泣くなよ。井上が悪いんちゃうやろ。』


こういう時だけ、男ことばになるあたし。




『泣いてないし。』



いや2…;;泣いてましたから。笑



あたしは、何も言い返さず井上を抱きしめた。



『下の名前で呼んで?』


井上が泣きながら言ったコトバ。



そう言われればあたし、『春馬』じゃなくて『井上』って呼んでた…;;



『ゎかった。春馬。』



春馬ゎ、安心したように笑った。


< 27 / 58 >

この作品をシェア

pagetop