赤色の恋 <短編>

『満月。』



いつの間にか後ろに春馬がいた。



『どうしたん?』



『逃げんとちゃんと落ち着いて聞いてくれる?』



春馬は真剣な表情。



『うん。』



『昨日なぁ、加藤にコクられてん。だから…別れよ。』



えっ。―――



『春馬は侑花のコト好きなん?』



『ごめん…。』

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