【完】こいかたおもい。Ⅰ
いつもと同じ。


―ピピッ、ピピピ


今日もいつもと同じアラーム音が鳴る。



 「っん、うーん・・・」



私の名前は瀬川 祐亜(セガワ ユア)。
高校1年生。
いつもと違うようで同じ。そんな生活をしております。


いつものように目覚まし時計を止め、ベッドから抜け出し、制服に着替え、1階へ降りる。

親は共働きだから朝食、夕食ともに1人。
お弁当は週に3回作って他は学食。



そんないつもと変わらない毎日。


1階に行くと、まず目に入る閉めきったカーテン。
カーテンはそのまま、テレビの電源だけつけて、朝のニュースを見る。

そうしてテーブルの上に置かれた朝ごはんを適当に食べる。



1人で食べることが寂しくないと感じるようになったのはいつからだっただろう。
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