【完】こいかたおもい。Ⅰ

「祐亜ちゃんにはさ、きっともっと大事にしてくれる人がいる。
祐亜ちゃんだけを」

「…」

私はさっきのアレのことを考えてぐるぐるしていた。

「だからさ、泣かないでね」

「っ…!」

そんなこと言われたらまた泣きそうになっちゃうじゃん。


そうしてバイバイをしようとする湊くんの服の袖を掴む。
< 199 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop