【完】こいかたおもい。Ⅰ

「遼太くん、優しそうに見えて怖かったわよ」

椎名くんが…こわい?

「瀬川さんに謝れ!って大声でどなりつけてきたわ」

うそ、椎名くんが?!
どなる姿なんか想像できない。

「でもあなた、よっぽど大事にされてるのね。少し、羨ましかった」

そう切なげに呟く先輩は、とてもきれいだった。

それだけ、と告げると先輩は教室から出て行った。


これで何かが、終わったのかな。
< 63 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop