君に伝えたい、ことがある。

小中と学校行事に参加した記憶はなく、いつも保健室で教科書を開いていた。

生まれてから16年間、一度も思い通りにならなかった人生。


だから最後くらい、自分で決めたいと思ったんだ。



天気は晴れ。

ちゃんと勝負下着も穿いた。


「よし…。」

すがすがしいほどの青空に向かって、吹き抜ける風に身体を預ける。




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