私の刑事さん
「美奈―、そろそろ起きろ」
俺は美奈の頬をつねった。
「ん…海斗さん…」
美奈が手探りで俺の手を探している。
「美奈、お前今日バイトだろう」
「ん~、まだ海斗さんといたいです…」
美奈は逃げるように布団に潜った。
「俺も仕事があります」
「ダメですよ!昨日怪我したんだから今日は安静にしててください!!」
全くどの口が言ってんだか…
昨日一晩怪我の上で寝てた奴が
「ん…ああ!!ごめんなさい!私気づかなくて!!本当にごめんなさい!!」
「…」
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
面白い奴。
美奈は泣きながら俺に抱きついてきた。
「はいはい、いいですよ」
「ふぇ~ん!!ごめんなさい!!」
全く…
朝からこんな可愛い顔見せられたら仕事行けねぇじゃねぇか。
「美奈」
俺は美奈にキスした。
美奈が顔を真っ赤にするから
もう一度キスした。