私の刑事さん
「…」
初めて海斗さんより早く起きた。
「スー…スー…」
可愛い。
いつもは大人な海斗さんも寝顔はやっぱり可愛い。
こんなかっこいい人が私を好きって言ってくれる。
なんて思って一人ニヤニヤしていると海斗さんが起きてしまった。
「何一人でニヤニヤしてんだ?」
「何でもないでーす!」
「なぁ美奈、旅行でも行くか?」
「旅行、ですか?」
どうしたんだろう急に
いつもは仕事で何処にも連れて行ってくれないのに。
「どこ行きたいか考えてて」
「…分かりました」