私の刑事さん


「……分かったよ」

男はテーブルにサラダとハンバーグを置いた。

「…これ、腹へってんだろ、置いとくから食えよ」

そう言うと家から出ていった。


全く状況がつかめない…

あの人は誰?

ここはどこ?

「あっ!?」

服が…変わってる…

……。

何でだろう…

私はサラダとハンバーグを食べた。

「おいしい…」

久しぶりにこんなにおいしいものを食べた。

今まで、残り物しか食べたことなかった

「…ふぇっ…」

何だろう…涙が出てくる。

温かい

おいしい

昔のお母さんの料理の味と同じ味だ。

「そんなにうまいか?」

振り返るとさっきの男が呆れて見てた。

「あっ…ごめんなさい…」

どうしよう…

怖い…

殺される

男が近づいてきた。

男が一歩進むと私も一歩下がった。

殺される…

助けて…秀ちゃん!!
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