私の刑事さん

居酒屋に入った奴がジュースしか飲めないのも変なのですぐ出た。

「ハー…どーしよ…」

ベンチに腰掛けてから30分…

これじゃホームレスだ。

「お姉さん一人?」

え…

顔をあげると明らかにヤバそうな男が5人、私を囲んでいた。

「俺らと遊ばなぁい?」

怖い…

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

「やだっ…」

「大丈夫、怖くないよ~」

男が腕を掴んできた。

痛い!!

「離して!!」

私は必死抵抗したけど5人もいたら確実に無理だ。

「お姉さん泊まるとこないんでしょ」

一人の男が顔を近づけてきた。

やだ…

怖いよ…

意識が薄くなってきたときだ。

肩にあの温もりを感じた。

「わりぃな、これは俺のだから」

聞きなれた声

「あ゛ぁ゛?誰だテメェ!!」

「俺らとやる気か?」

男たちは今にも海斗さんに掴みかかってきそうだ

そんな、いくら海斗さんでも5人じゃ無理だよ…

< 36 / 116 >

この作品をシェア

pagetop