私の刑事さん
「美奈…美奈…美奈!」
「…海斗、さん?…」
目が覚めたとき、ベッドの上で私は海斗さんの腕の中にいた。
「全く、お前って奴は」
海斗さんは呆れて煙草を吸った。
「…海斗さん、仕事は?」
「お前が突然動かなくなるから休んだ」
「へっ!?ごめんなさい私のせいで…」
迷惑しかかけれない…
怒られる。
確信した私は布団に潜った。
「何隠れてんだよ」
海斗さんが布団越しに頭を撫でてくれる。
いつもより少し強く。
「だって怒られるもん…」
涙声で言うと海斗さんが布団に入ってきた。
「出てこいよ」