私の刑事さん
映画を見終わって風呂に入った。
「…………」
部屋から海斗さんの声が聞こえた。
私はドア越しに海斗さんの声に耳をすました。
「……ああ、分かったよ…」
電話?
私は風呂に戻ろうとした。
「何言ってんだよ!!……無理だ、言える分けねぇだろ…」
誰だろう?
海斗さんが頭を抱える相手
仕事の先輩かな
「お前は黙って俺の後ろにいればいんだよ」
……
違う…
女の人…?
「……ああ、大切な奴だ」
ズキン…
なんでだろう…
さっきまではドキドキしてたのに
今はズキズキする。
なんの病気だろう。
私は着替えて部屋に戻った。
「おっ、上がったか!!」
「…はい…あ、一人で寝れます」
「ん?無理すんなって」
「本当に、大丈夫です」
私はなるべく海斗さんを見ないで寝室に行った。