私の刑事さん
another story 海斗
「美奈!美奈!」
俺は血だらけになっている美奈を抱きしめた。
「…海…斗…さん……」
良かった…
まだ意識はあるんだな。
「待ってろ!今助けるから!!」
「…痛い…よ…」
精一杯、口を開いているのが分かる…
「大丈夫だ!!助けるから!!」
絶対、助けるから!!
お前だけは守るって決めたんだ!!
大丈夫だ!!大丈夫だから!!
俺は美奈の胸を必死に押さえた。
どんどん溢れてくる血…
どんどん美奈の脈がゆっくりになっていく。
「先輩!!来ました!!」
「美奈!もう大丈夫だから!」
「───」
美奈の意識がない!!
「美奈!!美奈!!」
起きろ美奈!!起きてくれよ!!
「どいてください!!」
「先輩!!しっかりしてください!!」
「うるせぇよ!!美奈!!起きろよ!!美奈!!」
「大丈夫です!!まだ脈はありますから!!」
ほとんどないじゃないか…