＊めーる受信しました＊

私は焦りながら

『私は、花咲瑠羽です！あの、カッコいい名前ですね。先輩』


私はなんでこんな事言ったんだろうと分からなかったが、何故か聞きたかった。


『そうかぁ？…そんな事じゃ知ってるだろうが、俺は高浜晴輝。』


先輩は笑ってそう言った。


ドキン


胸の奥が熱くなった。

なにこの感情！？


それに気付いたのか、沙羅が小声で


『なに瑠羽…好きになっちゃった！？www』

…図星かも。

と思いながらも



『なってないよ！なったとしてもどうせ人気だから私には無理でしょ』


焦りながら言った私の横に座っていた沙羅の顔は何かを考えているように笑っていた。

というよりは

目は笑っていなくて。





そういえば、

沙羅は良く好きな人の話をするけど、誰なのかは聞いていない。


今度聞いてみよう。



そんな事を考えているうちに五時間目の終わりをつげるチャイムがなった。