*めーる受信しました*
さすがに気持ち悪くなって今日は沙羅に相談しに来た。


でも沙羅は何でもない事のようにさらりと


『瑠羽の事が好きな人がやってるんだよ。とりあえず返信してみたら?』


と言った。

私はちょっと迷ったけど、

【誰ですか】

その言葉だけ打って送った。

すぐに返信が帰ってきて、

【やっと返信してくれたね…瑠羽ちゃんが大好きな人だよ…ほら、今も見てるよ】


私ばぞっとして辺りを見渡したが、部屋には私と沙羅だけ。


窓にも何もいない。

『沙羅、こんなメール届いた…』


『うわ…結構悪質なんだ…キモイね…』


と、心配してくれた。

『うん。どうしよう…』

『とりあえず明日学校で話そう』


『もう7時だったんだ…』

『うん。親帰って来ちゃうから。ごめんね』


『全然平気!むしろ、ありがとね。聞いてくれて!』


玄関で別れる時に、沙羅は一回ケータイを気にして、小さく『どうしよう』と呟いた。その後、私がどうしたの?と聞いたら『何でもないって。ほら。早く』と言っていた。




外に出てから中にいる沙羅を見ながらドアをしめた。


その時だった。


また、目の笑っていない笑い方をした。





一瞬だけだった。



でも、ハッキリ見た。
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