もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
危険を察した優衣はサッサと2階に駆け上がり、サンルームを覗いた。


花火大会に出掛けていたおじさんも既に帰宅し、机に向かって書き物をしている。


「おじさん、ただいまーっ」


『アッ、ユイ! お疲レーッ』


「花火どうだったぁ?」


『凄カッタヨ! ドーンドーンって、空一面に綺麗な粉をイッパイ降らせてタナァ……』


「うわぁ〜っ、見たかったなぁ」


『ユイにも見せたかったヨ』


「うん……。で、迷子にならなかった?」


『ズーット、ヨータの胸ポケットに入ってたカラッ』


「そっか」


『マァ、ワタシとしては、ナツキの胸ポケットの方が良かったんダケド……』


「えっ!?」


『ナツキの胸ポケットは、フワフワしていい匂いがしそうダカラネッ!』


「………………」


『アッ、ユイの胸ポケットも涼しそうで、ある意味、快適かもシレナイナッ』


「はぁーっ!????? それって、私の胸がないって言いたいのーっ!」
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