もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
第2章 黄金色の秋

届かない想い

急に涼しくなった、朝のバス停。


まわりの緑も、赤や黄色にほんのりと色付き始めている。


珍しく、余裕でいつものバスに乗る優衣。


いつもと同じ場所に、大谷が立っている。


「あっ、おはよう」


「おはよ」


最近、優衣と大谷は、このバスで一緒になることが多くなった。


通学路が同じ……、


バイトも一緒……、


いろんな偶然が重なり、


険悪だった2人の関係も、少しずつ友好的なものに変わり始めていた。
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