もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
優衣は、今朝、大谷に届いたメールを思いだした。


なぜか、返信をしなかった大谷への怒りが急にこみ上げてきて、沙也香が不憫(ふびん)で仕方なくなってしまった。


けれど、気の効いた言葉も掛けられずに沙也香と別れ、重い気分でMバーガーへと向かう……。


タイムカードを押し終えラックに戻そうとしているところに、大谷が勢いよく飛び込んできた。


いつもなら「ついでに押しといて」と頼む大谷が、自分でサッと押したかと思うと、優衣の前を素通りした。


(えっ!? あっ、そっかぁ……。アドレスのことで、なんか、怒ってたんだよね!?)


大谷の機嫌を伺いながら、話し掛けてみる。
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