もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
「美山と、なんかあった!?」


不思議そうに、優衣を見る大谷。


「別にっ」


素っ気ない返事をする優衣。


「あいつ、最近いつも1人だよな」


「えっ、そーおっ……」


冷めた態度で聞き流す。


「早川優衣が相手してやんなきゃ、誰も相手にしないことくらい分かってんだろ」


(はぁ〜っ!? どういう意味ーっ! 私が悪いって言いたいのっ)


冷静という感情の防波堤が、音を立てて崩れていく……。


「大谷が居るじゃん!」


「はっ!」


「大谷が相手してあげればいーじゃん! 沙也香だって、それを1番に望んでるんだから」


「なんだよ、それっ」
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