もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
「自分達の部隊が攻め入ったのは、敵軍の数も軍事力も圧倒的な激戦地でありましたっ。不利を承知で前へ前へと進撃して参りましたが……、負け戦だということはもう見えておりっ、ウッ、大佐は自分達に撤退を命じましたが、時は既に遅く……、逃げ道までもが塞がれ、あとは敵の攻撃を待つのみという事態にまで追い込まれておりましたっ。ウゥッ……」
青年は声を詰まらせ、言葉は途切れてしまった。
そこに居る優衣は瞬き一つしないで、青年の言葉を待っている。
(だから、なんなのっ!? どうして、大谷だけ居ないのっ)
居た堪れなくなった他の青年が、優衣の前に進み出る。
青年は声を詰まらせ、言葉は途切れてしまった。
そこに居る優衣は瞬き一つしないで、青年の言葉を待っている。
(だから、なんなのっ!? どうして、大谷だけ居ないのっ)
居た堪れなくなった他の青年が、優衣の前に進み出る。