もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚

繋がる心

「エェーンッ、エェーンッ……」


優衣は、自分の泣く声で目が覚めた。


「えっ、夢!? まじリアルだよーっ」


瞳からは涙がこぼれ、流れる涙で枕が濡れている。


夢から覚めても、悲しみが消えない。


布団の中で、ただ泣き続ける……。


徐々に夢は離れていき、


少しずつ、落ち着きを取り戻す優衣。


暗がりの中、手探りで携帯を探して時間を確認する……。


「5時15分かぁ」


いつもならまだ眠れると喜ぶところだが、とても穏やかな眠りには就けそうにない。


仕方なく、どんよりとした重い頭で起き上がり、おじさんのところに向かった。


うっすらと陽が差し込むサンルーム。


おじさんは、ふかふかのベッドの中でスヤスヤと眠っている。


「もーっ、呑気なおじさんだなぁ」
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