もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
あとを追うように、優衣達も学校へと急ぐ。


「瑞希、色々とありがとね。沙也香にもちゃんと伝えたから」


「そっか」


「そうそう、沙也香に聞いたんだけど……。A組のあの厳つい女達に、瑞希が話を着けてくれたんだってね」


「あぁ、あの中にはバスケ部のメンバーも居たし……、なんたって私には深沢が付いてるから」


「えっ、深沢ってそんなに強いの?」


「あっ、深沢というより深沢のお父さん!」


「お父さん?」


「うん! 警察官だから」


「そうなのーっ! じゃあ、深沢も警察官になっちゃったりして?」


「多分ね。先祖代々、続いてるらしいから」


「へぇーっ、なんか合ってるーっ」


おじさんとの記憶は消えてしまっても、なぜか、微かな感覚だけは残っている。
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