もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
「そうだ! おじさんて妖精だよね?」


『ソッ』


ペンを走らせながら、また、適当に答える。


「だったらさぁーっ、恋とかも自由に操つれるんじゃないの!?」


『ソレは、ワタシの管轄ではないカラネ〜』


「かんかつ!? へぇー、役割とか決まってるんだぁ……。じゃあ、おじさんの仕事ってなーに?」


おじさんはペンを止めて、優衣の居る方に向き直した。


『ワタシは、心を逞しく成長させる妖精ダヨ』


「心を逞しく? なーんだぁ……、そんなのあんまり意味ないじゃーん! そうだっ、恋愛関係に知り合いとか居ないの!? あの、魔法の粉とかもらえないの!?」


『魔法のコナ? ユイは、面白い事言うネー。アーッハハーッ……』


おじさんは楽しそうに笑いだした。
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