銀棺の一角獣
都へと
「では、これからどうしたらいい?」
キーランは、アルティナに尋ねた。アルティナは言葉につまってしまう。とりあえずキーランをあの場から連れ出したものの、これから先のことは何も考えていなかった。
一角獣はもう一度尾を振って、それから口を開いた。
「とりあえず戻るぞ。ライディーアの都に用がある――俺の名前はティレルだ。そう呼べ」
ティレルと名乗った一角獣は、アルティナに鼻をすり寄せた。
「それから、男を乗せるつもりはない。おまえたちは自分で馬を調達しろ」
思わず三人そろって苦笑いになる。
「確かに三人で乗るのは厳しいでしょう。自分が馬を探してきます」
ルドヴィクが立ち上がった。
「南の方に行けば村があるぞ」
その場を離れるルドヴィクに、ティレルが言ってやる。ルドヴィクは感謝するように彼に向かって一礼して、そのまま立ち去った。
キーランは、アルティナに尋ねた。アルティナは言葉につまってしまう。とりあえずキーランをあの場から連れ出したものの、これから先のことは何も考えていなかった。
一角獣はもう一度尾を振って、それから口を開いた。
「とりあえず戻るぞ。ライディーアの都に用がある――俺の名前はティレルだ。そう呼べ」
ティレルと名乗った一角獣は、アルティナに鼻をすり寄せた。
「それから、男を乗せるつもりはない。おまえたちは自分で馬を調達しろ」
思わず三人そろって苦笑いになる。
「確かに三人で乗るのは厳しいでしょう。自分が馬を探してきます」
ルドヴィクが立ち上がった。
「南の方に行けば村があるぞ」
その場を離れるルドヴィクに、ティレルが言ってやる。ルドヴィクは感謝するように彼に向かって一礼して、そのまま立ち去った。