銀棺の一角獣
「そうね、あなたは馬ではないもの」
鬣を撫で、そのまま手を顔へと滑らせる。額にある角に触れると、彼は満足そうに小さくうなった。
「まあいいさ。こうして外に出るのは久しぶりだからな」
満足そうに彼は、風に鬣をなびかせる。尾をゆったりと振りながら、アルティナのいる窓の下を行ったりきたりしていた。
「……これからどうするの? 都に戻ったら?」
「やらねばならぬことをすませてから、リンドロウムの森に行く。キーランとやらにはやってもらわなければならないことがあるからな」
「キーラン様は器だものね……」
「おまえにもやってもらわなきゃならないことがあるんだぞ? アルティナ」
「わかっているわ」
アルティナはティレルの言葉に頷く。
鬣を撫で、そのまま手を顔へと滑らせる。額にある角に触れると、彼は満足そうに小さくうなった。
「まあいいさ。こうして外に出るのは久しぶりだからな」
満足そうに彼は、風に鬣をなびかせる。尾をゆったりと振りながら、アルティナのいる窓の下を行ったりきたりしていた。
「……これからどうするの? 都に戻ったら?」
「やらねばならぬことをすませてから、リンドロウムの森に行く。キーランとやらにはやってもらわなければならないことがあるからな」
「キーラン様は器だものね……」
「おまえにもやってもらわなきゃならないことがあるんだぞ? アルティナ」
「わかっているわ」
アルティナはティレルの言葉に頷く。