銀棺の一角獣
「キーラン様はお力を貸してくださると……そうお約束してくださいました」
アルティナはジャファールを見つめた。
「今日はあまりにもお疲れだから――明日、キーラン様を神殿にお連れしてください。今夜のところは厳重に結界を張って、居所を知られないように。準備が出来次第『魂鎮の儀』を始めてください」
「かしこまりました。王宮に結界は張ってありますが、キーラン殿下の部屋は特に厳重になるよう再確認いたしましょう」
ジャファールが部屋を出ていった後、デインは改めてアルティナに向き直った。
「アルティナ様。今後はどうなさるのでしょう?」
「これからは……」
アルティナは静かに語り始めた。
「明日、キーラン様が神殿にお入りになった後、すぐに出立します。リンドロウムの森に行かなければならないの」
「リンドロウムの森……ですか……。そこに何が?」
「わたしにもわからないの」
アルティナは肩をすくめた。それから、不安顔になったデインを安心させようとしたのかあわてて続ける。
アルティナはジャファールを見つめた。
「今日はあまりにもお疲れだから――明日、キーラン様を神殿にお連れしてください。今夜のところは厳重に結界を張って、居所を知られないように。準備が出来次第『魂鎮の儀』を始めてください」
「かしこまりました。王宮に結界は張ってありますが、キーラン殿下の部屋は特に厳重になるよう再確認いたしましょう」
ジャファールが部屋を出ていった後、デインは改めてアルティナに向き直った。
「アルティナ様。今後はどうなさるのでしょう?」
「これからは……」
アルティナは静かに語り始めた。
「明日、キーラン様が神殿にお入りになった後、すぐに出立します。リンドロウムの森に行かなければならないの」
「リンドロウムの森……ですか……。そこに何が?」
「わたしにもわからないの」
アルティナは肩をすくめた。それから、不安顔になったデインを安心させようとしたのかあわてて続ける。