銀棺の一角獣
主君に対するようにルドヴィクは丁寧に頭を下げた。ティレルはその言葉をおうような仕草で受け取ると、アルティナの方に顎をしゃくる。
「今夜もう一晩ここに泊まるぞ。今から出ても、すぐに夜になるからな――それに疲れた。お前もだろ?」
アルティナは立ち上がった。ぐらりとゆれて、その場に座り込んでしまう。ルドヴィクはアルティナの身体を抱えるようにして、毛布の上に座らせた。先ほどまで二人が座っていた木の下だ。
「なるべく早く帰ろう。キーランの負担はだんだん大きくなっているはずだ」
ティレルは、アルティナが座っていた木の裏に回るとしゃがみ込んだ。いかにも疲れた雰囲気で目を閉じる。
「アルティナ様」
小さな声でルドヴィクが呼んだ。
「この剣は――何かの意味を持つのでしょうか?」
「そうでしょうね。わたしの身体から出た力と、ティレルの血を吸い込んでいるのだから、きっと何かの役に立つのでしょうね」
「今夜もう一晩ここに泊まるぞ。今から出ても、すぐに夜になるからな――それに疲れた。お前もだろ?」
アルティナは立ち上がった。ぐらりとゆれて、その場に座り込んでしまう。ルドヴィクはアルティナの身体を抱えるようにして、毛布の上に座らせた。先ほどまで二人が座っていた木の下だ。
「なるべく早く帰ろう。キーランの負担はだんだん大きくなっているはずだ」
ティレルは、アルティナが座っていた木の裏に回るとしゃがみ込んだ。いかにも疲れた雰囲気で目を閉じる。
「アルティナ様」
小さな声でルドヴィクが呼んだ。
「この剣は――何かの意味を持つのでしょうか?」
「そうでしょうね。わたしの身体から出た力と、ティレルの血を吸い込んでいるのだから、きっと何かの役に立つのでしょうね」