銀棺の一角獣
ひらりと城壁の上に乗ったティレルは、その次の瞬間は壁の内側に降り立っていた。
「侵入者――! 侵入者――!!」
見張りに立っていた兵士達が騒ぎ立てる。ルドヴィクはティレルから飛び降り、マントを脱ぎ捨てた。
「控えろ! 女王陛下のお帰りだ!」
近衛騎士団の団員である彼の顔は、兵士達にはよく知られている。アルティナはゆっくりとフードをずらした。
月の光のように輝く髪、紫水晶の瞳。たいまつの炎でもうかがえる整った美貌――アルティナの顔もまたよく知られている。
「アルティナ様!」
「女王陛下!」
その場に居合わせた兵士達は、アルティナの姿に一斉に膝をつく。
「……留守の間、よく守ってくれました」
アルティナは兵士達に微笑みかけた。
「ここに――伝説の一角獣と――わたくしの先祖が作った魔を払う剣があります――もう少し――もう少しだけあなたたちの力を貸してください」
アルティナはティレルの身体にかけていた布を一気に取り払う。現れたティレルの姿は、美しかった。
「侵入者――! 侵入者――!!」
見張りに立っていた兵士達が騒ぎ立てる。ルドヴィクはティレルから飛び降り、マントを脱ぎ捨てた。
「控えろ! 女王陛下のお帰りだ!」
近衛騎士団の団員である彼の顔は、兵士達にはよく知られている。アルティナはゆっくりとフードをずらした。
月の光のように輝く髪、紫水晶の瞳。たいまつの炎でもうかがえる整った美貌――アルティナの顔もまたよく知られている。
「アルティナ様!」
「女王陛下!」
その場に居合わせた兵士達は、アルティナの姿に一斉に膝をつく。
「……留守の間、よく守ってくれました」
アルティナは兵士達に微笑みかけた。
「ここに――伝説の一角獣と――わたくしの先祖が作った魔を払う剣があります――もう少し――もう少しだけあなたたちの力を貸してください」
アルティナはティレルの身体にかけていた布を一気に取り払う。現れたティレルの姿は、美しかった。