銀棺の一角獣
明日、全ての決着をつけたなら――ティレルもまた森に帰ってしまうのだろう。人と彼らは交わるべきではないと断言していたのだから。
アルティナは、胸の前で手を組み合わせる。明日の勝利を願って。
翌朝は、まだ暗いうちに起き出した。湯浴みではなく、水を浴びて心身を引き締める。部屋に戻ると、侍女たちが選んだドレスを身につけるのを手伝ってくれた。
「鎧をお着けになる時には、この胴着をおつけになるのをお忘れになりませんよう」
その言葉とともに差し出されたのは、綿を挟んで二枚の布を縫い合わせて作られた胴着だった。鎧の重みで肌がすれないようにという気遣いだ。
それから、一人の侍女が化粧を施している間にもう一人が髪を結っていく。侍女たちがさんざん揉めて決めたのは、ごく簡素な形だった。
アルティナは、胸の前で手を組み合わせる。明日の勝利を願って。
翌朝は、まだ暗いうちに起き出した。湯浴みではなく、水を浴びて心身を引き締める。部屋に戻ると、侍女たちが選んだドレスを身につけるのを手伝ってくれた。
「鎧をお着けになる時には、この胴着をおつけになるのをお忘れになりませんよう」
その言葉とともに差し出されたのは、綿を挟んで二枚の布を縫い合わせて作られた胴着だった。鎧の重みで肌がすれないようにという気遣いだ。
それから、一人の侍女が化粧を施している間にもう一人が髪を結っていく。侍女たちがさんざん揉めて決めたのは、ごく簡素な形だった。