銀棺の一角獣
アルティナは次の命令を発さなければならない。ティレルの背に乗ると、ティレルは広場の隅、一番下っ端の兵士にいたるまでゆっくり彼らを見ることができるように兵士たちの周りをぐるりと一周する。
それからティレルは勢いよく城壁に向かって走り出した。ぶつかる、と誰かが悲鳴を上げた寸前、彼は大きく飛び上がる。
都に戻ってきた時と同じだった。あっという間に彼は城壁の上にいた。
「正門を開けなさい!」
アルティナの声が兵士たちの上に降り注ぐ。
「狙うはただ一人――ディレイニー国王ライオールです。彼を蝕む魔を払うことができるのはルドヴィクだけ。ライディーアの兵士たちよ! 全力でルドヴィクを彼の元に送り届けなさい!」
それからティレルは勢いよく城壁に向かって走り出した。ぶつかる、と誰かが悲鳴を上げた寸前、彼は大きく飛び上がる。
都に戻ってきた時と同じだった。あっという間に彼は城壁の上にいた。
「正門を開けなさい!」
アルティナの声が兵士たちの上に降り注ぐ。
「狙うはただ一人――ディレイニー国王ライオールです。彼を蝕む魔を払うことができるのはルドヴィクだけ。ライディーアの兵士たちよ! 全力でルドヴィクを彼の元に送り届けなさい!」