銀棺の一角獣
未来へ
それから一月ほどして、ディレイニー国側からの公式な書類が届けられた。
それと一緒に送られてきたのはキーランからの私的な手紙。それを届けに来た一行の中にいたのはケイシーだった。
「まあ、ケイシー! 無事だったのね!」
アルティナはケイシーを抱きしめて無事を喜ぶ。
城に戻ってきても、彼女の行方を知ることはできなかった。
どうなったのかと心配していたのだが、ライオールも何も知らなかった。ケイシーの行方を探すのにそれほど多くの人手を割くわけにもいかなくて、なかなか難しかったのである。
「ディレイニー国側の兵士が助けてくれたんです。こっそり隊列に混ぜてもらって国まで帰ったんです」
ケイシーにとっても、つらい日々であっただろうに彼女は全く変わっていなかった。
相変わらずくったくのない笑みを振りまいている。それを見て、アルティナも一気に心が軽くなるのを感じた。
それと一緒に送られてきたのはキーランからの私的な手紙。それを届けに来た一行の中にいたのはケイシーだった。
「まあ、ケイシー! 無事だったのね!」
アルティナはケイシーを抱きしめて無事を喜ぶ。
城に戻ってきても、彼女の行方を知ることはできなかった。
どうなったのかと心配していたのだが、ライオールも何も知らなかった。ケイシーの行方を探すのにそれほど多くの人手を割くわけにもいかなくて、なかなか難しかったのである。
「ディレイニー国側の兵士が助けてくれたんです。こっそり隊列に混ぜてもらって国まで帰ったんです」
ケイシーにとっても、つらい日々であっただろうに彼女は全く変わっていなかった。
相変わらずくったくのない笑みを振りまいている。それを見て、アルティナも一気に心が軽くなるのを感じた。