銀棺の一角獣
あの日、ルドヴィクとアルティナが身につけた鎧は城内の特別な場所に保管されている。
騎士団の組織を構築し直した後、女王の筆頭騎士であるルドヴィクには特殊な鎧が与えられた。
銀色に輝く鎧にはサファイアがあしらわれ、戦場に出ればまぶしく煌めくだろうが、あれから彼が戦に出ることはなかった。
今日ルドヴィクは騎士団員の正装に身を包んでいる。膝まで届く白の上衣は、肩に赤と青の飾りがつけられていた。赤い裏地のマントがよく映える。
「……まだ、その紐を使ってくれているのね」
アルティナはルドヴィクの編んだ髪に目をやった。いつかアルティナの贈った飾り紐がその先をきっちりとまとめている。
「アルティナ様にいただいたものですから」
騎士団の組織を構築し直した後、女王の筆頭騎士であるルドヴィクには特殊な鎧が与えられた。
銀色に輝く鎧にはサファイアがあしらわれ、戦場に出ればまぶしく煌めくだろうが、あれから彼が戦に出ることはなかった。
今日ルドヴィクは騎士団員の正装に身を包んでいる。膝まで届く白の上衣は、肩に赤と青の飾りがつけられていた。赤い裏地のマントがよく映える。
「……まだ、その紐を使ってくれているのね」
アルティナはルドヴィクの編んだ髪に目をやった。いつかアルティナの贈った飾り紐がその先をきっちりとまとめている。
「アルティナ様にいただいたものですから」