銀棺の一角獣
まだ濡れた毛並みのまま、ティレルはアルティナとキーランの方へと歩いてくる。
ティレルはキーランに後ほどの再会を約束して、再び庭へと出て行く。キーランはそれを見送って、アルティナの方へと向き直った。
アルティナはしかたないというように、両手を広げ、キーランを会談の場に設けた一室へと誘った。
「それでね、こちら側からは学者を五人派遣する。ライディーア王国内の学校で教えられるようにね――それと、優秀な学生がいれば、こちらで引き受けたいんだけど」
アルティナの用意した部屋に入ったキーランは、アルティナと向かい合ってテーブルについた。二人の間には様々な種類の書類が山のように積み上げられている。
それを一つ一つ崩していくのが二人の仕事だった。デインはアルティナの側でその手伝いをしている。
ティレルはキーランに後ほどの再会を約束して、再び庭へと出て行く。キーランはそれを見送って、アルティナの方へと向き直った。
アルティナはしかたないというように、両手を広げ、キーランを会談の場に設けた一室へと誘った。
「それでね、こちら側からは学者を五人派遣する。ライディーア王国内の学校で教えられるようにね――それと、優秀な学生がいれば、こちらで引き受けたいんだけど」
アルティナの用意した部屋に入ったキーランは、アルティナと向かい合ってテーブルについた。二人の間には様々な種類の書類が山のように積み上げられている。
それを一つ一つ崩していくのが二人の仕事だった。デインはアルティナの側でその手伝いをしている。